趣味を仕事にする不安を超え、釣りと向き合う道へ
私は昔から身体を動かすことが好きで、学生時代はフィールドホッケーやスケートボードに打ち込んでいました。一方で、子どもの頃からずっと身近にあった趣味が釣りです。
父が釣り好きだったことから、幼い頃はよく管理釣り場へ連れて行ってもらいました。中学生になると友人とも釣りに出かけるようになり、大学時代には自分で車を運転して、芦屋浜や淡路島など遠方まで足を延ばしていました。今でも父とは一緒に釣りを楽しんでいます。
就職活動を始めた当初から、好きなことを仕事にしたいという憧れはありました。一方で、趣味だった釣りを仕事にすることで、楽しみ方が変わってしまうのではないかという迷いもあり、広告や玩具など幅広い業界を検討していました。
それでも、私が好きなスポーツやアウトドアの中で、長く仕事として向き合えるものは何かを考えたとき、自然と頭に浮かんだのが釣りでした。
なかでもグローブライドは、「DAIWA(ダイワ)」ブランドを世界で展開する釣具メーカーです。ここでなら、好きな釣りを単なる趣味にとどめず、長く向き合える仕事にできる。そう考え、入社を決めました。
対話を重ねて現場の声をつかみ、購買動機を考える
現在はフィッシング国内営業部東京営業所に所属し、東京都内や神奈川エリアを中心に、釣具店様へのルート営業を担当しています。
店舗を巡回する際に何より大切にしているのは、店長だけでなく、店舗で接客される皆さまとコミュニケーションを取ることです。日頃から幅広い方々と対話を重ねることで、来店されるお客様の反応や売れ行き、現場で感じている課題など、数字だけでは見えない情報もつかめるようになります。
そうして得た情報をもとに、新製品のご案内や在庫確認、売り場づくりの提案を行っています。
釣りは、地域や季節によって釣れる魚が変わるため、求められる製品も大きく変化します。シーズンを迎える数カ月前から必要な製品を予測し、在庫の確保や発注をご提案するだけではなく、多くの製品の中から「DAIWA」を手に取っていただけるよう、陳列場所や売り場の見せ方も一緒に考えます。
また、新宿や渋谷などの店舗では海外から来店されるお客様も多いため、海外で人気のある製品や市場の変化にも目を向けています。店舗ごとの客層やニーズを捉え、釣具店様の売り上げを伸ばすことが、結果として自社の売り上げにも直結する。釣具店様と自社の双方に、より良い成果を生み出せることに、この仕事の面白さを感じています。


釣具店様と生み出した、「アユイング」市場の新たな可能性
これまで営業としてさまざまな提案を行ってきた中で、特に印象に残っているのが、ルアーで鮎を釣る「アユイング」用ルアーのオリジナルカラー企画です。
アユイングとは、鮎の習性を活かし、ルアーで鮎を狙う釣り方です。ここ数年で少しずつ認知が広がっており、私が担当する神奈川エリアでも人気が高まり始めていました。
そこで、神奈川県内で高い発信力を持つ地域密着型の釣具店様と、全国展開する大手チェーンの釣具店様に、店舗限定カラーの企画をご提案しました。
この企画で重要視したのは、それぞれの店舗の魅力を活かしながら、地域全体でアユイングを盛り上げていくことです。限定商品には「ここでしか買えない」という特別感があります。一方で、メーカーとして製品化するためには、一定の数量を確保する必要があります。
そこで、それぞれに異なるカラーを用意して独自性を保ちながら、「一つの店舗だけでなく、地域全体でアユイングを広げていきたい」と企画の主旨を丁寧に伝えました。
両店の間に立って調整を続けることは簡単ではありませんでしたが、日頃から築いてきた信頼関係にも支えられ、企画に賛同いただくことができました。
初年度の製品は好評を博し、翌年には展開するカラーが増え、製造数も前年の倍になりました。釣具店様には店舗限定商品という新たな魅力を、自社には売り上げと「DAIWA」の存在感を高める成果を生み出せたと感じています。
難しい条件の中でも双方が納得できる方法を考え、釣具店様とともに市場を育てていけることに、営業としての大きなやりがいを感じました。
釣具店様を想う営業を、次の世代へ
今後は営業として培った経験を後輩に伝え、チーム全体をより良い方向へ導ける存在を目指したいです。そのために確立したいのが、「目の前の製品を売ることだけでなく、まず釣具店様の売り上げを考えて行動する」という営業スタイルです。
売り場に課題があれば改善策を考え、来店されるお客様に喜んでいただけるキャンペーンを企画する。釣具店様のためになる行動を積み重ね、実際に売り上げへ貢献することで信頼が深まり、結果として「DAIWA」の製品も提案しやすくなります。釣具店様と自社の双方に成果がある考え方を、チーム全体に浸透させていきたいです。
現在は新入社員の教育にも携わっていますが、一緒に働くうえで最も大切だと感じるのは「素直に学ぶ姿勢」です。私自身、入社前は釣りが好きでも、釣具そのものに詳しかったわけではありません。製品名も特徴も、現場で釣具店様と対話し、周囲から学ぶことで一つひとつ身につけてきました。
好きなことを仕事にすることを迷う方もいるかもしれませんが、その「好き」は、学び続けるための大きな原動力になります。グローブライドの営業は、製品を売るだけでなく、釣具店様と一緒に売り場をつくり、地域の釣り市場を盛り上げていける仕事です。釣りへの興味と、相手に真摯に向き合う姿勢を持つ方と一緒に、釣具店様や釣り市場の可能性を広げていきたいです。
ある一日の流れ
08:30~ | 出社
09:00~11:00 | 巡回開始
11:00~16:00 | 商談
17:00~ | 営業所戻り
17:30~ | 事務作業
18:30~ | 終業