フィッシング国内営業|和田 侃士

 「競合他社と比べてどのような点が魅力なのか、どうやったら手に取って頂けるものなのか」を徹底的に考えること、これを私は強く意識して営業に取り組んできました。私の担当する商品はロッドとリール以外の商品、つまりルアーや仕掛け、糸や釣り針、そしてクーラーボックスからウェアに至る様々な用品群なのです。

 その大半が消耗品ですから、ブランド力だけのビジネスでは難しい商品と考えています。だからこそ販売店様に仕入れて頂くだけでなく、消費者の方々の反響や店頭での売れ行きまでが自分の仕事だと考えてきました。

 基本的な営業の流れはルートセールスですので、担当している販売店様を訪問し、店頭の在庫を確認し、売れ筋商品が欠品していたら補充を提案します。また、新商品のご紹介はもちろんのこと、同時にその売り場の提案も行います。なかでも店頭での販売促進は、自分ならではの創意工夫ができる仕事の1つです。単に、商品が店頭に並んでいるだけではなかなか購買に至りません。「この商品は誰にとって魅力的なのか…、初心者向けなのか、コアな釣り人に響いて欲しいものなのか」などを想定し、購買層の目を引く売り場を考えて「どのようなPOPを作り、どうやってお客様に興味を抱いて頂くのか」など、店頭販促面をプロデュースすることを重視してきました。

 営業とひとことで言っても、注文を頂き商品を納品して終わりではなく、市場環境や釣況などの情報を収集・分析して売れる仕組みを考え実行するマーケティング的な視点を併せもつことも、ダイワの営業の醍醐味と考えています。