リール設計|對馬 大輔
技術者として「新要素(テクノロジー)」に携われる喜び
前職は、自動車関連のメーカーに従事していました。車のデザインに合わせ、形状が決まっている標準部品を流用したり、その標準品の組合せを新設したり一部形状変更での新設を行ったり、その車両として最適な作動と使い勝手になるよう搭載していく仕事でした。自分が携わった車が街中を走る姿を見る喜びはもちろん、様々な同僚やサプライヤー皆さまの力をお借りして直面する課題を乗り越える達成感など充実した経験だったと思っております。
しかし、搭載するテクノロジー(要素)の新たな検討に関しては、自動車メーカーそのものの範疇であり、自分が携わることが叶うことのできない領域でした。この転職に際して不安がなかった訳ではありませんが、30歳を越えた頃、「自分は、本当は何がやりたいのだろう」と考えた答えは「要素開発をイチからやりたい!」といったものでした。自動車産業で培った経験を活かしつつ、自分が検討した新要素でお客様に感動して頂く。それを自分の趣味である釣りを通して実現できるならば、と思い中途採用に臨んでみました。
グローブライドに入社して感じることは、商品化が困難と思われるアイデアを上席の方々でも発想してくること、そして関係される皆さんが真剣に商品化を検討する企業風土があることです。
グローブライドは、ダイワブランドを事業展開し釣具業界をけん引するメーカーです。要素技術を自社で発案し、商品化していく。その開発を任せて頂けること、大変ありがたく思っています。
一方で、フィッシングショー会場でのお客様との直接対話ができ、youtubeなどを介して多くの消費者の皆さまから直接的に評価を頂ける環境にあることが自分にとって大変励みになっています。
リールを設計・開発するには強度や耐久性などを考え、素材からや細かな部品を検討するところから始まります。このような設計の職場における働きやすさは、課題が発生した際の周囲の方々の自発的な行動に表れていると思います。その課題に深く関わることのない方でも「火中の栗を拾う」そんな人たちが多く、そういった風土からも自由な発想で新しい事に取り組める安心材料になっているように感じています。現在ではデジタルの力を活かしながら、より効率的な仕事へと変えていくようにもなり、率先してトライしてくれる人たちも多くいます。時代の変化も受け入れやすい良い職場環境だと心から感じています。
転職したからこそわかるグローブライドの良さは、失敗に臆するそんなことなく自分にできることを探し、課題解決の輪に加わる仲間たちが多くいる。そんな環境に魅力を感じながら働いています。
転職してよかったなと思うことがもう一つ。残業時間が減って、ワークライフバランスが格段に良くなりました。グローブライドに入社した頃、子どもが生まれる直前だったのですが、前職では考えもできなかった、家事を平日でも帰宅後に洗濯ができたり、子どもと過ごす時間ができたり、保育園から熱が出たと連絡があればすぐに直ぐに子どもを迎えに行けたり、家庭内の時間にの余裕が生まれました。釣りやテニス、ゴルフといったスポーツを通じて人生を豊かにする企業として、すべての時間も大切にするという価値観が根付いているからこその職場環境だと思います。